小話
短いお話をつぶやいてみる。夢系の話が主になると思いますが、名前変換機能はないです。
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イナイレ夢・鬼道さんと私3
佐久間に一服盛ったらしい田口さんですが、佐久間もしぶとかったようです。
「…佐久間を仕留めそこないました」
「…そんな悔しそうな顔をするな。というかチームメイトには手を出すな」
舌打ちする田口さんに、鬼道さんは諭すように説得を試みます。
「…じゃぁ影山だったらいいですか」
「危ないから止めておけ」
暗に、といいますか、直球で自分達の総帥を闇討ちする過激な発言が飛び出しましたが、鬼道さんは総帥よりも田口さんの身を案じました。
反抗期です。
田口さんは表面上、若干不服そうですが、鬼道さんの気遣いに内心ほくほくしていました。
「…んんん」
「唸ってもだめだ」
「……」
「…上目使いで見てもだめだ」
「じゃぁもう脱ぐしかないですね」
「脱ぐな馬鹿!服に手をかけるな!」
ですが佐久間はともかく、田口さんは影山の事が好きではありません。
鬼道さんに害を成すようなら、いつでも単身で乗り込んでいく覚悟は出来ています。
鬼道さんにそのことをアピールするつもりで唸ったりしましたが、途中から方向性が迷子になりました。
「わぁ鬼道さん顔真っ赤!可愛いー」
「だから服から手を離せっ!田口!」
いたいけな中学生をからかうように、ウエストギリギリで服が行ったり来たりしています。
お互い必死なのか、力を込める腕がプルプルします。
田口さんのジャージは間違いなく伸びてしまうでしょう。
「…今日も平和だな」
当初の目的を忘れた田口さんはすごく幸せそうにはしゃいでいます。
それを遠巻きに見守る源田はほほえましいと目を細めます。
「源田、俺は全く平和じゃなかった」
その隣でげっそりとした表情で佐久間が苦々しく文句を言っています。
先程、田口さんの蜂蜜レモンがよほど聞いたのでしょう。
まだ顔色が優れません。
「……今日も平和だな」
しかし敢えてそれを指摘しない源田は、一旦佐久間から目線を外し、明後日の方向を見ながら、再びそう呟きましたとさ。
***
源田が田口さんの襲撃を受けないのはおかんだからです。
「…佐久間を仕留めそこないました」
「…そんな悔しそうな顔をするな。というかチームメイトには手を出すな」
舌打ちする田口さんに、鬼道さんは諭すように説得を試みます。
「…じゃぁ影山だったらいいですか」
「危ないから止めておけ」
暗に、といいますか、直球で自分達の総帥を闇討ちする過激な発言が飛び出しましたが、鬼道さんは総帥よりも田口さんの身を案じました。
反抗期です。
田口さんは表面上、若干不服そうですが、鬼道さんの気遣いに内心ほくほくしていました。
「…んんん」
「唸ってもだめだ」
「……」
「…上目使いで見てもだめだ」
「じゃぁもう脱ぐしかないですね」
「脱ぐな馬鹿!服に手をかけるな!」
ですが佐久間はともかく、田口さんは影山の事が好きではありません。
鬼道さんに害を成すようなら、いつでも単身で乗り込んでいく覚悟は出来ています。
鬼道さんにそのことをアピールするつもりで唸ったりしましたが、途中から方向性が迷子になりました。
「わぁ鬼道さん顔真っ赤!可愛いー」
「だから服から手を離せっ!田口!」
いたいけな中学生をからかうように、ウエストギリギリで服が行ったり来たりしています。
お互い必死なのか、力を込める腕がプルプルします。
田口さんのジャージは間違いなく伸びてしまうでしょう。
「…今日も平和だな」
当初の目的を忘れた田口さんはすごく幸せそうにはしゃいでいます。
それを遠巻きに見守る源田はほほえましいと目を細めます。
「源田、俺は全く平和じゃなかった」
その隣でげっそりとした表情で佐久間が苦々しく文句を言っています。
先程、田口さんの蜂蜜レモンがよほど聞いたのでしょう。
まだ顔色が優れません。
「……今日も平和だな」
しかし敢えてそれを指摘しない源田は、一旦佐久間から目線を外し、明後日の方向を見ながら、再びそう呟きましたとさ。
***
源田が田口さんの襲撃を受けないのはおかんだからです。
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